快適な体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
前回、座り過ぎは健康を害するリスクが多くなることをお伝えしました。座る時間が長いとそれだけ身体活動が減り、病気へのリスクが高まるのです。
近年は、より便利な生活になりましたよね。
移動手段には車や電車など当たり前になっています。家事では掃除も勝手に掃除機が行ってくれる時代。買い物なども宅配で済むので、重い荷物も極力持たなくてよい。
成人の時からこのように体力を使わなくても生活ができるようになっています。
そこへスマホも普及し、動画や映画も手軽にみれるようになり、座る時間が長くなっているということはないでしょうか。
さらに、座ってじっとしているだけではなく、つい何かを食べてしまうこともあるかと思います。(余分なカロリー補給)
上記のことから、血流は悪くなる・筋力不足・肥満へつながるなど不安なことがみえてきます。
以前は、移動は歩き、掃除はほうきで行い、買い物はお店に買いに行くという具合でした。
生活の中で何かと身体活動量が多かったのです。
では、そこで改善策としては、当たり前のことですが「動く」に限るのです。
世界保健機関(WHO:Wold Health Organization)のガイドラインによると、成人(18歳~64歳)は、「座りっぱなしで過ごす時間を、どんな強度(軽強度を含む)でもよいので、身体活動をふやす」とされています。
つまり座っている時間を減らして、その時間を身体活動に置き換えようという事です。
(世界保健機関(WHO:Wold Health Organization)ガイドライン引用)
では座りっぱなしの時にできる事。それはとても簡単なことで、「立つ」ことです。
家の中であれば立ち上がって部屋中を歩く。オフィスであればトイレに行くなど。そうすると下肢の筋肉が動きだします。
可能であればパソコン作業を立って行うという事もできます。
立つことができない場合は、足指をグーパーするように動かす、足首を曲げるー伸ばす、つま先を床に付けてかかとを上げ下げするなど。少しでもあしをうごかして血流をよくしていきましょう。
デスクワークが長いあなたでも、これならできると思います。
もし今、座っているのであれば一息つくために立ってみませんか。
日頃からのこまめな身体活動が、10年後もいきいきと快適に過ごせることにつながるようです。