快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
毎日ストレッチやほぐすことで体はリセットされます。前回は首が疲れた時に簡単にほぐす方法をお伝えしました。その中に奥歯をゆるめるということもお伝えしていました。
奥歯は無意識に噛みしめている時もあるようで、私は歯科の先生に言われて初めて気がつきました。
実はこの奥歯の噛みしめも健康に関わってくるのです。今回はこの噛みしめについてお伝えします。
歯科の先生に歯を食いしばっていると歯、歯茎、骨に影響してくると言われました。
歯を強い力で噛みしめると、歯を揺さぶり歯を支えている骨が圧迫されて力を吸収します。そこに炎症がおきると歯肉に影響があり歯周病も起きやすくなります。
歯が長くなったようにみえるのは、歯肉が退縮して歯の根本が見えている状態にあるのです。その部分は歯質も薄く、冷たいものがしみる知覚過敏や虫歯にもなりやすいそうです。
歯がすり減り、つねに噛みしめるためあごの骨にも影響を及ぼし、顎関節症を引き起こす場合もあります。(私の場合、歯を軽く噛むと一番に奥歯の上下があたり、ニンニクをつぶす器具のような状態で奥歯にものすごい力が加わるそうです)
上記に記したことは全て私に当てはまっており、痛い思いをしました。
歯槽のう漏の予防のために歯茎の手術をして、かなり痛い思いをしたのと、顎関節症においては痛くて口が開かなくなったこともありました。
痛みがあるとまず、思うように食べることができなくなります。まだ体力があるので大丈夫ですが、食べられなくなると高齢の場合は一気に体力の衰えにつながります。
また痛みは炎症を起こしているので、思うように動くことができない。そうなると憂うつな気分にもなり運動も控えめになり体力が落ちてきます。
このように歯を強く噛みしめて強い力が加わると、様々なところに影響がいくわけです。ちなみに運動中、息こらえをしている時は、歯を噛みしめていることが多いので注意しましょう。
こうならないためにも日頃から歯の噛みしめに意識をおいてみます。歯科の先生からは、日頃は歯と歯の間に舌をはさむようにしておくようにとアドバイスを受けました。ちょうど英語の「th」の発音の時の舌の状態です。
スポーツ選手など歯を食いしばることが多い場合は、マウスピースをされていらっしゃいます。私は寝る時にはマウスピースをはめて寝ています。
それでも歯や歯茎の衰えは少しずつあるので、知覚過敏の予防や虫歯の予防のために毎日、フロス・歯間ブラシ・隙間用歯ブラシなども使用して歯をきれいに心がけています。
歯の噛みしめのことをあまり気にしていなかったという場合は、定期的に歯科に通いチェックしてもらうことをおすすめします。
快適に動ける体づくりの一つとして、歯の健康、歯の噛みしめにも注意してまいりましよう。