快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
最近よく耳にする「筋膜リリース」。実際にやってみると体が軽くなったり、動きやすくなったりします。でも「筋膜って何?」「どうして楽になるの?」「効果はどのくらい続くの?」といった疑問を持たれる方も多いのではないかと思います。今日はそのポイントをわかりやすくお伝えします。
筋膜とは?
筋膜とは、筋肉や骨、内臓などを覆っている「全身に張りめぐらされた薄い膜」のこと。体を一枚のボディスーツのように包み込み、組織同士をつなげたり、支えたりしています。
本来は柔らかく伸縮性があるのですが、長時間同じ姿勢を続けたり、ストレスや疲労、ケガなどで「ねじれ」や「癒着」が起こることがあります。これがコリや痛み、動きの制限につながります。
筋膜リリースをすると動きがよくなる理由
筋膜がねじれたり固まったりしていると、筋肉もスムーズに動けません。
そこで「筋膜リリース」で軽く圧をかけたり、ゆっくり伸ばしたりすることで、筋膜の癒着がほぐれて柔らかさを取り戻します。
その結果
血流やリンパの流れが良くなる
筋肉が動きやすくなる
コリや張りが和らぐ
そのため「体が軽い」「楽に動ける」という変化が感じられるのです。
効果は24時間で消えるの?
「筋膜リリースの効果は24時間しか持たない」と耳にすることがありますが、これは「筋膜がまた硬くなりやすい」という意味に近いです。
筋膜は日常の姿勢や動作の影響を受けやすいため、リリースをしても同じ習慣を続ければまた固まりやすくなります。
でも、だからといって「24時間以内に必ずやらなければいけない」ということではなく、大切なのは「定期的に、こまめに行うこと」
1回で劇的に変わるものではなく、習慣にすることで「柔らかく動きやすい体」が定着していきます。
まとめ
筋膜は全身をつなぐ膜で、柔らかさが失われると動きが悪くなる
筋膜リリースで癒着をほどくと、血流や動きが改善して体が楽になる
効果は一時的なので、定期的に続けることが大切
無理に強く押したり長時間やる必要はなく、毎日数分でもコツコツ続けることが理想的です。「気づいたときに、少しほぐす」これが体を快適に保つポイントです。次回はもう少し詳しく触れていきます。つづく。