運動指導者のこれからを応援する、池田扶実子です。
高齢者の運動として何が一番に良いのか?私は良く考えることがあります。
運動施設(スポーツクラブや公共施設)に出かけて行く行動自体が、高齢者のメンタルヘルスに大きく関与します。
出かける……何を着て行くか?どんな運動をするか?考えるだけでも、家に居るよりも行動的で、アクティブな気持ちになります。
次にクラブに出て運動する……どのようなプログラムであれ、高齢者にとって身体を動かすことは良いことです。
ここまでは運動を始めたばかりの方にとって、動機付けとなる要因です。これだけでも数ヶ月から数年続けられる方もいますが、やはり「運動した実感」を味わえないと、なかなか続けることは出来ません。
「運動した実感」とは、どんな実感なのか?
運動した日はよく眠れる・食欲がある・自分に自信が持てる・楽しいなどが実感として挙げられるのではないでしょうか。
またプラス効果としては、肩こりが楽になった、腰痛が起こらなくなった、階段を上がることが辛くなくなったなどです。
私達が提供するレッスンで、一つでも実感出来ることがあれば、その顧客は運動することを続けるのでは無いかと、私は思うのです。
例えば「よく眠れる」に目的を置くとしたら、少し疲れる程度の運動、集中力を使う運動などが挙げられます。いつもよりチョットだけがんばって運動して貰う、一つの動きに集中して貰うなどです。
私は普段からレッスン前に目的を決めます。例えば有酸素運動なら、「今日はこの3つの動きをしっかりと動いて貰おう」と決めて、その動きを繰り返し行います。
何故3つなのか?それは、筋肉の疲労が特定の筋群に偏らないようにするためです。その数は運動時間によって変化させるようにしています。
「普段よりもがんばれた」=自信に繋がり、「楽しい!」=また行こう!になります。このように意図的に目的を持って指導することで、参加者はより実感が強くなるのではないでしょうか?
それは継続への力となり、「効果」として現れる……続けてこその効果ですよね。
「継続は力なり」この言葉はいつも高齢者の方々に伝えます。なぜなら、運動の効果を実感するには時間が必要だからです。
特にこの時期は……寒いし、忙しいと言う方が多いです。ですが、運動することのメリットを実感出来れば、季節なんか関係ない……と感じて頂けるのではないでしょうか?
あとがき
もう間もなくお正月ですね(早)
年内にもう一度無料セミナーを開く予定でしたが、新年を迎えてから行うことにしました。
このサイトも来年2月以降にリニューアル致します。お楽しみに……
今年は色々とありすぎた一年……来年は心してがんばろうと思います。
あなたも良いお正月が迎えられますように……(^^)/