ステップエクササイズで明日の元気をチャージするインストラクターの新城めぐみです。昨日に続き「高血圧」のお話です。
高血圧状態が続くと、本来弾力のある血管の壁が常に張りつめた状態になり、次第に厚くかたくなります。これが高血圧による「動脈硬化」で、脳出血や脳梗塞、大動脈瘤、腎硬化症、心筋梗塞、眼底出血などの原因に。また、心臓は高い血圧に打ち勝つ為に無理をすることになり、心臓肥大が起こり、心不全になることもあります。ですのでこのような合併症を予防するためにも、高血圧にならないように注意し、すでに高血圧の人は血圧を正常化することが大切です。なんと!50代以上の3人に1人は血圧が高めであるという厚生労働省のでーたーにあります。他人ごとではないですよね。
【減塩】塩分を取りすぎると体内に水分が蓄積し血流量を増加させ、血圧が上昇します。1日6g未満を目標にしましょう。
【寒さ】暖かい所から急に寒い場所にでると、血管が収縮して血圧が上がります。 冬の外出時はマフラーやマスク、手袋などで肌の露出部分を少なくする。居間と浴室、トイレの温度差が少ないように暖房や着衣に気を付ける。夏の冷房の効いた部屋から外へ出る時も気をつけましょう。
【入浴】特に冬は、寒い脱衣所で裸になると血圧があがり、熱いお風呂に入るとさらに上昇し、お風呂に浸かっていると徐々に下がります。42℃以上の熱いお湯ではなく、40℃くらいのぬるめのお湯に5~10分浸かりましょう。長湯は要注意です。
【十分な睡眠と休養】精神的ストレスは、血管を収縮して血圧を上げます。しかし、毎日仕事や家事、育児など社会生活の中では必ず過労や緊張、精神的ストレスがあります。毎日規則正しい生活を送り休養と睡眠を十分にとり疲れを残さなようにしましょう。
【お酒・たばこ】アルコールは少量なら血圧を下げますが、飲みすぎると血圧が上がり心臓の負担も増えます。目安として、1日に日本酒1合、ビールなら中ビン1本までが良いと言われています。喫煙は血管を収縮させたり血管壁を傷つけ、動脈硬化の進行を早め合併症の危険がたかくなります。
【肥満】太りすぎは血圧を上げ、心臓にも負担をかけ、全身の動脈硬化を進めたりします。肥満判定基準で男女ともに、BMIが25以上は肥満といえます。
BMI=体重(㎏)÷(身長m)2
但し、BMIで25未満を目標としますが、人それぞれの体にあった減量方法があり、急激な体重減量が必ずしも正しいとは言えません。医師などに相談しながら根気よく取り組むことが大切です。
【運動】運動は血管を広げて血行を良くし血圧を下げます。また、減量やストレス解消にも効果的です。ただし急に激しいスポーツを始めるのではなく、ウォーキングなどの毎日気軽に出来る運動からはじめましょう。
生活習慣を少しづつ見直して、心身共に健康でイキイキとした日々を過ごしたいですね。