運動指導者の働き方改革を推進する、池田扶実子です。
昨日の大阪は、35℃という真夏の暑さでした。外にいるだけで、暑い。
マスクでレッスンは、本当にキツい時期になりましたね。また、この気温に湿度は、水分補給のタイミングがすごく重要です。
あなたの対策は?どうしていますか?
マスクに関して言えば、やはり運動強度を考慮する必要がありますね。強度が上がると、呼吸回数と呼吸の深さが上がります。
マスクをつけていても、できるだけ楽な呼吸でないと、安全では無くなります。給水タイミングを増やして、少しマスクを上げ下ろしできる時間を多く取るなどの工夫が必要です。
お客様には、必ずそのことを説明し、理解して頂くように務めましょう。中には運動能力の高い人もいるでしょう。そのような場合は、2WAY指導を行うなどの配慮を行ってはいかがでしょうか?
次に「水分補給」です。
特に高齢者の方々が相手の場合は、この時期は特に注意が必要ですね。
何故なのか?
自律神経の働きが弱くなっているだけでは無く、体内の水分量が一般成人に比べると、10%以上も少ないからです。
同じだけ汗をかいたとしたら……
一般的な成人の体内水分量は、男性が55%~60%、女性が50%~55%です。女性の高齢者の場合の体内水分量は45%だとすると、5%の水分消失で、総量は40%となります。
熱中症になりやすいと言うことが理解できると思います。
また、気温の関知や体温調節も自律神経の働きです。自律神経の働きが弱くなっている高齢者にとっては、”気づかない”という落とし穴があります。
ここで「給水のタイミング」を考えましょう。
ほとんどの方は、レッスン中に給水のタイミングを増やしているはず……それだけで十分でしょうか?
水を飲んで身体に反映されるまでに、20~30分必要です。あなたのレッスンは何分ですか?
レッスン中の給水にいくらしっかりと給水しても、レッスン後に反映されることになります。
では、いつ給水すべきか?
レッスンの30分前には、冷たい水をコップ1~2杯を飲んで貰っておく方が良いですね。そうすることで、レッスン中に水分を消失しても、前もって給水しているので安心です。
そして、レッスン中にも給水することで、レッスン後も安心です。
またよく言われる”塩分・ミネラル”の消失には、スポーツドリンクなど市販されている物を2倍に薄めるなどして活用すると良いです。ただ、真水の場合で胃から小腸へ吸収されるのが20~30分ですから、もう少し時間が掛かることも計算に入れて下さい。
私は、普段はちょこちょことスポーツドリンクを薄めた物を飲み、レッスン30分前には冷たい水を少し多めにとって下さいねと、お伝えしています。
あなたにも経験があると思うのですが、いくら言っても”飲まない”方がいますよね。
また、飲み過ぎも身体に良くないという方もいます。
そういう方には、なぜ飲まないと”熱中症になるのか”を論理的に説明しています。ただ、「飲まないと熱中症になるよ」と伝えても……俺は、私は大丈夫と思い込んでいます。
そのような方には、論理的に身体の仕組みを説明すると納得して下さる方が多いです。
また、水の飲み過ぎを語る前に、出せる能力……腎臓の機能に着眼すべきです。
飲む・食べるも大事ですが、同じレベルで出せる能力も大切ですね。腎臓や腸の機能は健全なのか?問題を感じるのであれば、医師に聞いて頂くなどの対処が必要ですね。
後書き
明日も私が投稿します。
明日は、体温調節のメカニズムについて書こうと思います。
さぁ、今日も暑さに負けずに……あなたの元気な笑顔で、お客様をHappyにしましょうね。共に、頑張りましょう!