快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
ここ数回に分けて、お腹をひきしめると健康につながり、体に対して期待できることをお伝えしています。
今回は、「呼吸筋がきたえられる」についてお伝えします。
男女を問わず、若い方からご年配の方まで、「この出ているお腹が気になるの」というお声をよく耳にします。
お腹が出るにも、内臓脂肪、皮下脂肪、内臓が下がってくる、その他に疾患など様々なケースがあります。
少なくとも腹筋を動かしてトレーニングしていく事で、お腹をひきしめていくことはできます。トレーニング方法もゆるやかなものから、かなりキツイものまであります。
そのトレーニングを行うと共に、呼吸も行うのでより効果的になります。
そのことにより、呼吸筋もきたえられるのです。
その呼吸筋とは呼吸を行う時に使われる筋肉で、腹部・胸部・背部の筋肉、横隔膜を指します。
呼吸は、起きている時も寝ている時もずっと行っています。ただその呼吸が深いか浅いかは人それぞれです。姿勢やその時のストレス度合いによっても異なります。
お腹ひきしめ運動を行う時は、吸ったり吐いたり意識的に行うので、普段より少し深く、またしっかり吸う吐くという事が行えます。そうすると、呼吸筋も伸び縮みできる可動域が大きくなってくるのです。
ではこの呼吸筋がきたえられるとどのようなことが期待できるのでしょうか。
①体の中の酸素量がふえる
筋肉の可動域が増えると、それだけたくさん空気を取り込む事ができ、酸素を取り込む量も増えます。この酸素は内臓や筋肉、体全身に必要なものなので、全身の機能の底上げにつながります。元気のもとになるのです。
②内臓の代謝アップが期待できる
呼吸と共に腹部の筋肉を動かすことは、内臓にも影響がありマッサージされるような状態になるそうです。活性化につながります。
③自律神経にもよい影響が期待できる
「息を吸う」は、交感神経、「息を吐く」は副交感神経に関係するといわれています。確かにストレスがかかっている時は浅い呼吸になりがちです。適度なストレスであれば良いのですが、過度になると呼吸が乱れる時もあります。意識を持って呼吸をしっかり行うことで、自立神経のバランスもとれてくるのではないでしょうか。(息をこらえて、力まないように注意しましょう)
上記のように、腹筋と共に呼吸筋もきたえると体にかなり良い事が期待できそうですね。お腹ひきしめ運動、コツコツ続けてまいりましょう。