快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
前回の胸鎖乳突筋に続き、そういえばここもかたくなっている部分、咬筋ほぐしをお伝えします。
頬をさわって軽く上下の歯を噛んでみて、もりっと動いた筋肉が「咬筋」です。
ここは、歯をくいしばると非常に重い負荷がかかり体全体を緊張させ、首の痛みや肩こり、しびれ、頭痛、さらにあごの緊張が首の緊張をよび腕があがらなくなる四十肩や五十肩などにもつながる可能性があるそうです。
私は歯をくいしばって寝ていたため、起きた時に顎関節が痛くて口が開けられない時がありました。気がつくと首も痛い状態です。歯の噛み合わせも悪くなり顎関節症も引き起こすため、歯の食いしばりに気をつけるよう何度も歯科医師から注意を受けていました。その食いしばりが重なると咬筋もこわばります。
今回はその咬筋をほぐしていきます。
①頬に手を当て(頬骨の下あたり)口を何回か開閉し、歯を噛み合わせる。もりっと動いた筋肉が咬筋です。そこに人差し指と中指をあてる
②指を当てた状態で口を大きく開けて鼻から息を吸う。大きく開けるのがポイント。
③口から息を吐きながら、5秒かけて咬筋を上から下へ指でなぞる
これを2〜3回繰り返す
顎関節がカクカクしたり痛みがある方は受診をおすすめします。
運動中やまた普段の生活の中で緊張したり、精神的にストレスがかかってくると無意識に歯を食いしばっている時があります。首や肩の不調のある時に、この咬筋をほぐしてみるのもよいかもしれませんね。今宵寝る前にしてみます。
〈参考引用 主婦の友/神経系ストレッチ〉