快適に動ける体づくりのお手伝いをする。平田智子です。
日々の生活の中で、背中や腰がはる、肩がこるなど経験された方は多いと思います。一日の終わりに体をリセットできると良いのですが、仕事や家のことで疲れてそのまま寝てしまうということもあります。
日々の生活の中で体をできるだけ快適に動かせるようにするための1つとして「正しい姿勢の意識」があります。今回はその正しい姿勢についてお伝えします。
正しい姿勢は、体に優しい「貯筋」
加齢と共に、「なんとなく疲れが取れにくい」「肩や腰が重い」と感じることが増えてきますよね。その原因の一つが、毎日のちょっとした姿勢の崩れによる負担の積み重ねです。
猫背や前かがみの姿勢は、首や肩、腰に大きな負担をかけ、知らず知らずのうちにコリや痛みのもとになります。一方で、背筋を伸ばし、重心を整えた正しい姿勢は、骨や筋肉に余計な力がかからず、体のバランスが保たれます。
毎日の姿勢を意識することは、将来の「体の元気さ」への投資とも言えるのです。
なぜ正しい姿勢が負担を減らすのか
・自然な重心で筋肉への負担が分散される
首や肩、腰への偏った力が減るため、疲れにくくなる
・深い呼吸がしやすくなり、自律神経も整う
リラックスしやすくなり、体がこわばりにくい
・血流がよくなり、こりや冷えの予防になる
とくにデスクワークや立ち仕事の方に効果的
立っている時の正しい姿勢チェック(壁を使って簡単に)
①壁に背を向けて立つ
頭・背中・お尻・かかとを壁につけます。
②手を腰の後ろに差し込んでみる
・手のひら1枚分くらいのすき間があればOK
・拳が入るほどすき間がある → 反り腰ぎみ
・手が入らないくらいぴったり → 猫背ぎみ
すき間が大きすぎたり小さすぎたりする場合は、骨盤の角度を調整してみましょう。
座っている時の正しい姿勢チェック
①椅子に深く腰掛ける(お尻を背もたれに密着させる)
②背筋を軽く伸ばす(力を入れすぎない)
③足裏を床につけ、膝と股関節が直角になるように
④耳・肩・腰が一直線上にあるか確認
デスクワーク時は、画面が目の高さにあるかもチェックポイント。うつむき姿勢が続くと首や肩に負担がかかります。背筋を伸ばし「おへそを背中に軽く近づけるように意識」すると、自然と姿勢が整いやすくなります。
長時間同じ姿勢を続けないことも大事です。1時間に1回は軽く伸びをしてリセットしましょう。
つづく