快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
運動を行う上で、正しく動くことで効果的になることがあります。
今回は骨盤の動き「後傾前傾」させる動きについてお伝えします。
前回は、骨盤を後ろに傾けながらのお腹ひきしめ運動を行いました。そもそも、その骨盤を上手く動かすことはできたでしょうか。骨盤を動かすことは意外に難しく感じる方もいらっしゃいます。
ちょっとしたポイントを知ることで筋肉や骨の動きを感じることができます。
骨盤の動きを感じてみよう
イスに座り骨盤を一番下の背骨尾骨から起こす
①息を吸い、吐きながらお腹をへこませると共に腰を後ろへ傾ける
4回ぐらい行う
②息を吸い、吐きながら腰の力を抜いてゆっくりと腰を後ろへ傾ける
4回ぐらい行う
①はひょっとしたらお腹に力を入れて無理に腰を倒そうとしませんでしたか。②では腰の力が抜けてふわりと骨盤が後ろに傾いたのではないでしょうか。
では次に、
③背筋を伸ばして、座ったお尻の下に手を敷き(痛い場合は行わない)丸くとがった骨(坐骨)が当たるのを感じる。尾骨を前後に小さく動かすと坐骨が前後に動くのがわかります(膝の角度は変えずに行う)坐骨が後ろにいくと骨盤は前傾、坐骨が前にいくと骨盤は後傾になります。
③を行うときは、イスよりも大きなボールのほうが土台がやわらかく、また転がるので坐骨の動きがわかりやすいです。もし大きなボールをお持ちであれば行ってみてください。またお腹や腰に力を入れすぎると骨盤が動かないのである程度力を抜いて行います。
体は変に力が入ると制限されて動きにくくなるものです。慣れてくるとさじ加減をしながら動かせることができます。
そうすると、日頃腰が反り気味で腰痛になりやすい方は気がつきやすく、姿勢も正しやすくなってきます。
ほんの少しのポイントで筋肉や骨の動きが変わってくるのでおもしろいところでもあります。自分の体をまたみていきましょう。