運動指導者のこれからを応援する、池田扶実子です。
今日は”顧客の動機付け”について、書いてみます。あなたが顧客にとってかけがえのない存在になるためには、とても重要なポイントです。
音楽に合わせて行うエアロビクスやダンス系エクササイズにおける一番の動機付けは「楽しい」「身体を動かすことが気持ちがいい」という、感覚的なものです。
しかし、高齢者や機能改善系のクラスでは、「体感的」なもの……つまり、からだが楽になる……気持ちがいい、からだが軽くなる、歩くのが辛くなくなったなど、具体的に”これがこうなった”など、具体的な結果になります。
特に、高齢者や機能改善軽のクラスでは、そのような結果を出すには時間と本人のやる気(継続)が必要です。
そのためにも、「動機付け」が必要且つ、重要になります。動機付けには、マクロなもの(全体に対して、もしくは客観的なこと)とミクロなもの(具体性があり、結果に対する根拠)があります。
マクロな動機付けは、普段からレッスンや個人指導の中で行っていますよね?「がんばりましょう」「良くなってきましたね」「その調子です」など、普段の声がけに近いものです。これらの言葉がけも、お客様にとっては大切な言葉で、それだけでも励みになります。
ミクロな動機付けは、身体の仕組みや成り立ちをもとに、「こういう構造だから、こうなります。なのでこの運動が必要です。続けることで、この部分はこのようになって、からだが●●のようになります。だからこそ、続けることが重要です」というように、なぜこの動きを行うのか?行うことで具体的にどうなるのか?を解説することです。
難しい言葉は使わず、顧客に対して理解出来る話が必要なのです。
前回の記事でもお伝えしたように、運動の効果はすぐには出ません。だからこそ継続して頂くことが重要ですよね。
高齢者の方ほど「理由」を知りたいと思っている方が多いです。そのためには、あなたが指導する一つ一つは”何のために行っているのか”の理由付けが出来ていないと説明は出来ません。
「解剖学」だけでなく、筋肉の生理や循環器の理解……「生理学」と「運動生理学」の知識が必要です。
また、高齢者のメンタル面も理解する必要があります。”出来る・出来ない”にこだわる方が多くないですか?出来たと言う結果では無く、経緯を大切に動機付けすることが大切です。
次回以降に、その伝え方についてもお知らせしたいと思います。相手をその気にさせる伝え方……無料・有料を含めて近いうちに開催しますので、お楽しみに……(^^)/
あとがき
父が他界して半年になりました。昨日は思い出すことが多くて……。
それで、久し振りに花のリースを作りました。
秋は、物思いにふける……素敵なことを考えて
明日も、笑顔と元気で過ごしましょうね(^^)/