運動指導者の働き方改革と質の向上を応援する、池田扶実子です。
今日はちょっとした基礎知識の確認をしようと思います。
筋肉の活動は、「等張性=アイソトニック」「等尺性=アイソメトリック」「等速性=アイソキネティック」の3つです。
「等速性」に関しては、特別な機械を使うか、水中で思い切り力を出したある角度の筋活動でしか「等速性」になりません。ですので、今回は、「等張性」と「等尺性」について書いてみようと思います。
「等張性=アイソトニック」には、コンセントリック(短縮性収縮)とエキセントリック(伸張性収縮)があります。
コンセントリック筋活動は、力を出しながら筋の長さが徐々に短くなる活動です。筋肉が短くなることで、力(パワー)を発揮します。なので短縮性収縮とも言われます。
エキセントリック筋活動は、、筋肉が伸ばされながら力を発揮します。読んで字のごとし、伸張性収縮です。
昔の話ですが、この基礎知識を学んだときに、「エキセントリックは、何故、伸張性収縮と言うのだろう?」と疑問を持ったものです。
例を挙げると、スクワット時のしゃがむときの大腿四頭筋は、伸張性収縮(エキセントリック)の状態です。筋繊維は、伸ばされないように縮もうと抗っている状態なのです。なので伸張性収縮と呼ばれています。
「等尺性」はアイソメトリック、筋の長さを変えずに筋力発揮する。例えば、スクワット時にどこかの局面で止まった状態です。
力の大きさは、エキセントリック>アイソメトリック>コンセントリックの順になります。
例えば、濡れた地面で足を滑らせて足が取られそうになったときに、無意識に転倒しないように踏ん張ったときの股関節・内転筋群はエキセントリックな状態です。非常に強い力で、身体の体勢を保とうとします。
次の日に、内ももが痛くなったなんて経験はありませんか?それは、「伸張反射」が起きた証……筋肉は伸ばされ、筋繊維が傷つかないように縮もうとしたが、それ以上に伸ばされて筋繊維が傷ついた状態です。
またその痛みは、通常の筋肉痛よりも長く続きます。これが遅発性筋肉痛です。
ですから、運動初心者や低体力者にはコンセントリックなトレーニングが向いていると言えます。
またダンベルなどの負荷を使う場合は、”初動負荷”が高いので動き始めに一番負荷がかかり、終動にその負荷は小さくなります。
逆にチューブなどを使用する場合は、”初動負荷”は小さく、終動負荷”大きくなります。
組み合わせることで、よりその筋肉を全面的にトレーニングできますが、チューブを使用する場合は、動きの終わりに近づけば負荷が大きくなるので、ゆっくりになり細切れのアイソメトリックな運動になりやすいので、呼吸の指示が重要ですね。
また、トレーニングを行いたい筋肉の大きさと関わる関節によっても注意が変わります。
少し話が複雑になるので、オンラインでのセミナーや勉強会を開いて説明したいと考えています。
それもまた、お楽しみに……(^^)/
あとがき
暑い夏ももうすぐ終わりですね。
今年のお盆は、父の初盆となりました。
いつもなら、家でスイカやところてんを食べながら、高校野球を見てわーわーと話していました。親には、生きているうちに親孝行といつも思っていましたが、やはり「あれも、これも出来ていなかった……」と後悔しかりです。
どれだけやっても後悔するのかも知れません。父に「がんばったな」と言ってもらえるように、まだまだがんばろうと思います。
オンラインで「無料セミナー」開こうかと思っています。またここか、メルマガにて告知致します。
さぁ、明日も笑顔でがんばっていきましょ(^_^)v