快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
体を使う仕事をしていますが、日ごろの生活の中でも正しい姿勢である方が体のひずみが少なく感じ、その大切さを実感しています。正しい姿勢となる基本の姿勢が大切なのは、家を建てるときの土台と同じだからです。
家の土台がしっかりしていないと、どんなに立派な家を建ててもグラグラしてしまいます。同じように、勉強でもスポーツでも仕事でも、「正しい姿勢(=基礎)」ができていないと、うまくいかなくなったり、成長が止まったりします。
正しい姿勢がなぜ大切なのか
集中力が上がる
姿勢を正すことで、呼吸が深くなり、頭がすっきりして集中しやすくなります。
体への負担が減る
悪い姿勢は肩こりや腰痛の原因になります。正しい姿勢なら体も疲れにくくなります。
第一印象が良くなる
人と話すとき、背筋が伸びていると自信があるように見られ、信頼されやすくなります。
すべての上達の土台になる
スポーツや勉強、演奏など、何をするにも「姿勢」は基本。
思い起こせば、毛筆で字を書く時など正しい姿勢だときれいに書きやすいです。
日常で姿勢をよく保つコツ
①「ながら姿勢」に気をつける
スマホを見るときは、顔を前に突き出さず、画面を目の高さに近づけるように。
テレビや洗い物中など、つい前かがみになる時は、背中を丸めすぎないよう意識する。
スマホ首(ストレートネック)や肩こりの予防になります
②立ち方・歩き方の意識
重心を「かかと寄り」ではなく土踏まずの真上に意識する。
歩くときは、あごを引き、目線を前方15メートルくらい先に向ける。
腕を自然に振って歩くと、背骨のゆがみ予防にも◎。
③座る時間が長いときの工夫
座るときは背もたれに頼りすぎず、お尻をしっかり座面につける。
クッションやバスタオルを腰の後ろに丸めて置くと、自然な背骨のカーブが保ちやすい。
1時間に1回は立ち上がって軽く背伸びや肩回しを!
④家事中の姿勢に注意
掃除・洗い物など前かがみになる作業では、膝を軽く曲げて腰を落とすと腰に優しい。
荷物を持ち上げるときは、腰から曲げずに、膝を使ってしゃがんでから持つ。
➄寝る姿勢・枕も見直す
高すぎる枕は首に負担がかかるので、自然に首のカーブが保たれる高さに。
寝返りしやすい布団やマットレスが、一晩中の姿勢を助けてくれます。
またミニボールやクッションも補助として使えます
⑥「意識」だけでOKな簡単習慣
エレベーターや信号待ちで「姿勢を整える」ことを意識する
朝起きたら、背伸びしながら深呼吸して1日をスタート。「姿勢=体へのやさしさ」と思って、こまめにチェックし、気負わずできることから少しずつ始めてみてくださいね。