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健康増進

生活の質とからだ

快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。

この記事を読んでいただいているあなたは、何かしら運動をされているでしょうか。毎日の通勤で歩く、階段を利用する、立ち仕事、荷物を運ぶなど。またそれだけではなく体をほぐす、伸ばすなど。運動は一生において必要なことです。今回は若い時から気にかけておいてほしいQOL(Quality Of Life:生活の質)のことについてお伝えします。

元気に働きたい、旅行はアクティブに楽しみたい、ショッピングでたくさんのお店を見てまわりたい、家事はテキパキこなしたいなど。これらは元気な体でよく動く体であればこそできることです。
そして、その基盤となるのが立ったり歩いたり姿勢を維持したりという日常動作に必要な筋肉です。これがQOL(Quality Of Life:生活の質)に大きな影響を与えるのです。具体的に太ももの前の筋肉・お尻の筋肉・腹筋群・背筋群があげられます。

これらの筋肉のトレーニングを継続的に行うこと、活動的な生活を送ることが大切です。
若い方は筋力不足によって日時生活に支障をきたすということはほとんどありません。しかし、加齢に伴う筋力の低下の進行は問題で、それによって日常生活に支障が出ることがあります。
加齢に伴う筋肉の萎縮を廃用性筋委縮症、英語でサルコペニアといいます。

QOLに大きく影響する筋肉は、膝を伸ばす働きをする太ももの前の筋肉、太ももを後ろに振る働きをするお尻の筋肉、上体を支える腹筋群と背筋群です。これらの筋肉は重力に対して立った姿勢を維持する働きをすることから「抗重力筋」もしくは「姿勢維持筋」と呼ばれます。

日常の動作の特に基盤となる筋肉を鍛えることでQOLの向上や維持につながります。立ち上がる動作で特に主となる太ももの前の筋肉量では、80歳代の平均値は30歳代の平均値の半分程度であると報告されています。
ここらか考えると30歳代のときに片足で立ちあがる筋力がないと、80歳代になったときには・・・?
自力で立ち上がることが困難になる可能性が高いということになります。

私が30歳代の時にこのことを聞いた時はピンとこなかったのですが、50歳代となった今は「あ、なんとなくわかる。筋力が弱くなったのを感じる」と思っています。
サルコペニアがQOLにいかに大きな影響を与えているかがよくわかると思います。

サルコペニアは運動によって予防できます。ウォーキングやジョギングなど日頃から活動的に動くことが大切です。またスクワットや腹筋運動など筋肉に負荷をかけた動作を繰り返し行うレジスタンストレーニングも効果が期待できます。サルコペニアの防止への研究はたくさんあり、トレーニングの程度により効果はことなりますが、レジスタンス運動によってサルコペニアによる筋肉の委縮の程度をおおむね1/3程度に抑えることができるといわれています。

あえて運動する時間がないと思われる場合は、階段の上り下りや、歩く時間を長めにとったりするなど日時生活のなかでも意識を持つことでトレーニングになる場面があります。
無理しすぎず、でもサボりすぎず日常生活から身体活動を意識しておくことが大切です。元気な体でいつまでも活動的でありたいですね。

<参考・引用 e-ヘルスネット>

ABOUT ME
平田 智子
気がつけば、運動指導が30年以上続いており、自分でもびっくり。その間に怪我も体験し、健康のありがたさを実感しました。水中、陸上の両方で「いつまでも快適に動ける体を!」をモットーに、体づくりをサポートさせていただいています。