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健康増進

食器を洗う時の姿勢

快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。

まだまだ暑い日が続きます。暑いときは体力の消耗が大きいのですが、デメリットだけではありません。体の柔軟性はどちらかというと寒いときより良く動きます。
しかし、デスクワークや長時間の立ち姿勢などが続くと、やはり背中や腰はこわばります。
毎日の生活の中では前かがみになる機会が多くあるのですが、そのような時に、急に腰を曲げたりすると痛める可能性も大きくなります。
その前かがみになる動作である、食器洗いをする時と洗顔をする時の姿勢について、お客様からご質問をいただきました。
今回は、食器洗いの姿勢からお伝えします。

質問内容
「食器洗いや洗顔時に直立だと腰に負担が掛かる感じがします。そのため肩幅ぐらいに脚を広げ、少し腰を落として洗っているがそれでよいのか?それとも脚を前後に少し広げて、腰を落とす方がよいのか?」

立って洗う時は、やはり正しい姿勢の耳たぶ―肩-股関節が一直線であることが理想的です。
シンクや洗面台の高さによって姿勢も変わります。シンクが低いと自然に首や背中が丸く、そうなると腰も丸くなっています。

このお客様の場合、直立動作が腰に負担がかかる感じがするので、少し腰を落としているという事です。
実際にその動作を拝見していないので想像になりますが、「肩幅ぐらいに脚を広げ腰を落としている」姿勢は、骨盤が後ろに傾き腰が丸くなっている、または、正しい姿勢のまま膝を少し曲げ、腰の位置を低くしていると思われます。しかし、後者の姿勢も骨盤は後ろに傾きやすくなります。

直立で腰に負担がかかりそうと思う場合は、正しい姿勢でお腹に力を入れ保ちたいところですが、洗い物をしながら、お腹への意識はなかなか難しいと思います。
この場合、以下の体勢をとってみてはいかがでしょうか。

  1. 脚を前後に開く(両膝は少し曲がっている)
  2. 前に出した脚の膝をシンク台にあてる
  3. 正しい姿勢を保ったまま股関節からやや前傾する

この時の脚の前後の幅は、実際に開いてみて安定するところ、力をうまく分散できるところを見つけます。時々、前後の脚を入れ替えましょう。
正しい姿勢を保てるよう、お腹も少し力をいれる意識を持つとよいです。
首だけ前下がりにならないようにも気をつけましょう。

台所での作業は、立ち仕事。長時間になると腰や背中もこわばってきます。姿勢に気をつけたいですね。
次回は洗顔時の時の姿勢についてお伝えします。

ABOUT ME
平田 智子
気がつけば、運動指導が30年以上続いており、自分でもびっくり。その間に怪我も体験し、健康のありがたさを実感しました。水中、陸上の両方で「いつまでも快適に動ける体を!」をモットーに、体づくりをサポートさせていただいています。