快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
今年もあと数日でお正月を迎えます。年の瀬は、いつもと違うスケジュールで忙しく、荷物を持ったり長く歩いたりと、体を使う機会が増える時期でもあります。
そんな時こそ、ぜひ意識していただきたいのが「正しい姿勢」と「お腹の力」です。
私自身も、荷物を持ち上げる時や、重い物を持って長時間歩く時には、姿勢と腹部の使い方を意識しています。
今回は、以前にもお伝えした「3段階お腹ひきしめ運動」を改めてご紹介します。この運動は、腹筋トレーニングとしてだけでなく、正しい姿勢を保つためにもとても役立ちます。
まずは正しい姿勢から
•足は腰幅に開いて立つ
•耳―肩―股関節(詳しくは 耳たぶ―肩峰―大転子)が一直線になるよう意識する
•骨盤をニュートラルポジションに(骨盤が前にも後ろにも傾いていない状態)
3段階でお腹を小さくしていきます
呼吸は止めず、楽に続けましょう。
各10秒ずつ行う
1.正しい姿勢のまま、1段階目としてお腹を軽くひっこめる
2.そこからさらに、2段階目としてもう少しお腹をひっこめる
3.最後に、3段階目で無理のない範囲でもう一段階ひっこめる
お腹をひっこめる感覚のイメージ
布団圧縮袋から掃除機で空気を抜くと、袋全体が小さくなっていきますよね。そのように、お腹全体をじわっと縮めていくことをイメージしてみてください。(肋骨も同時に閉じていくように)
「お腹を膨らませては引っ込める」を繰り返すのではなく、通常の状態からお腹上部と下部を同時に段階的にひっこめていくことがポイントです。そうすると、「天然のコルセット」と呼ばれる腹横筋が働きます。また下腹部も引き上がるため、内臓を支える骨盤底筋群も一緒に使われてきます。
日常動作を守るためのお腹の力
このお腹の力加減が分かるようになると、重い荷物を持つ時や長時間歩く時でも、正しい姿勢を保ちやすくなり、体(骨や関節)を守ることにつながります。
年末年始は、動き回る日もあれば、ソファで長時間過ごす日もあるかもしれません。そんな時に、「あっ、お腹ひきしめ!」と思い出したら、ぜひ行ってみてくださいね。
