快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
前回はウォーキングで老廃物を排出できることをお伝えしました。またウォーキング(有酸素運動)で自律神経が整うことが期待できます。今回はなぜその自立神経がなぜ整うのかをお伝えします。
「自律神経」とは何?
私たちの体を無意識にコントロールしている神経のことで、以下の2つに分かれます
交感神経:活動モード(緊張・興奮・戦う or 逃げる)
副交感神経:リラックスモード(休む・回復・内臓の働き促進)
この2つがシーソーのようにバランスよく働くことが、体調やメンタルの安定にとても大切です。
これが狂うと人によって様々ですが、例えば興奮して眠れなかったり、まためまいなどがおこったりします。
リズム運動とは?
ウォーキングや軽いジョギング、一定のテンポで行うストレッチやダンス、太極拳、呼吸法などが代表的です。
特徴
・「一定のテンポで、繰り返し動く」こと
・リズムが「単純で心地よく」、リラックスした状態でも継続できる運動であること
なぜ自律神経が整うのか?その仕組み
規則的な運動が、脳の“自律神経中枢”を刺激するから
自律神経は、脳の中の視床下部(ししょうかぶ)という場所がコントロールしています。リズム運動を続けると、その視床下部に対してやさしく、心地よい刺激が入ります。
その結果、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくなる=バランスが整う
呼吸が深くなり、副交感神経が優位になるから
リズム運動では呼吸も一定になります。これによって自然と深くてゆったりとした呼吸になります。
深い呼吸は副交感神経を刺激し、心拍数を整え、体をリラックス状態に導きます
脳内ホルモン「セロトニン」が分泌されるから
リズム運動を一定時間続けると、セロトニンという脳内ホルモンが分泌されます。
セロトニンの働き→
・自律神経のバランスを整える
・感情の安定、ストレスの緩和
・姿勢筋(背筋など)にも作用して、シャキッとした感覚を作る
このセロトニンは、「朝の散歩」などで特に効果的に分泌されます。
まとめ
脳の中枢への刺激→ 視床下部をやさしく刺激して、神経のバランスをとる
呼吸の安定→ 深くゆっくりした呼吸で副交感神経が働く
セロトニンの分泌→ 気分の安定と自律神経の調整に関与
ウォーキングは、このリズム運動の代表選手です。特に朝のウォーキングは光も浴びることでセロトニンが活性化され、自律神経のリズムが整いやすくなります。お散歩程度に軽く歩くのもよいですし、慣れたら少し本格的に歩くのもよいかと思います。つづく