運動指導者のこれからを応援している、池田扶実子です。
11月ですね。時間は早いものです。あと2ヶ月で新年。
寒くなると高齢者の方だけでなく、誰でも出かけたくない。そんな時に、声をかける……「また、来て下さいね」だけでは、なかなか行動に移してくれないかも知れません。
声をかけた相手の反応に対して、言葉をプラス。
特に、高齢者は冬場になると落ち込みがちです。そんな時にもお役立ちの会話法……。
今日は、「相手の気持ちを上向きにする方法」をご紹介します。
この時期になると、レッスンやパーソナルの予約がキャンセルされる……なんてことはないでしょうか?
昼夜を問わず寒くなってくると、出かけたくない……と思いますよね。
例えばこんな例……
先々週からお休みしていたお客様に、あなたから一言。
- ●A「また来て下さいね」
- ●B「また来て下さいね、待っていますよ」
- ●C「来週も、お待ちしていますよ」
- ●D「来週も、元気な顔を見せて下さいね、お待ちしています」
上に挙げたA,Bは、いつでもいいので、また来て下さいと言う願いを表し、Bはさらに、「私は、あなたを待っていますよ」というあなたの気持ちも表しています。
C,Dは”来週”と時間を限定し、私はあなたを待っていますという願いを表しています。Dはさらに”あなたの元気な顔”を見せてください…あなたが来週も元気でいられますようにという願いも表しています。
A~Dは同じような意味だと、お感じでしょうか?
あなたなら、どの言葉が一番うれしいでしょうか?
相手に寄り添う言葉が、相手の心に届きやすいです。
この声掛けの後に、お客様からこんな言葉が……「出てこようと思うのよ、でも寒くて…」って、言われたことありますよね?
あなたなら、どのような言葉を返しますか?
私は、以前こんな風に返していました。「確かに、寒くて出かけたくないですよね。でも寒い時ほど運動したほうが良いですよ」と……言ってました。でもという、否定を表す言葉を使っていました。
今はこのように返します。「確かに寒くて、出かけたいけど、出るのが億劫ですよね。運動しなきゃって思う気持ちを優先して運動すると、体も温まりますし、調子も良くなりますよ。特に冬は、動かしているほうが体は快適ですよ。私もお会いできるし…」と、こんな感じで返しています。
前述した”でも”を使った文章は、イエスバット法といい、次の文章は、イエスアンド法といいます。
もう一つ、分かりやすい例を挙げてみます。
友達Aさん:「私、セミナーで勉強したり、人のレッスン(セッション)受けたりして、スクールをやろうと思ってるんだけど、考えるばっかりで、形にしていないのよね……」
友達Bさん:「ダメよ。形にしないと……。セミナーとか、お金かけても、出来ないと無駄だよ」
友達Cさん:「その気持ちわかる~。Aちゃん、すごい頑張ってるって
思ってた。でも形にしていかないと、お金も無駄になるよ~、がんばって」
友達Dさん:「その気持ちわかる~。すごい頑張ってるな~って、私も見習いたいと思ってた。セミナーとか私より色んなこと学んだから、もう少しでできるんじゃない?もう少しだよ。一緒に頑張ろうよ」
あなたなら”やる気”が起きる言葉は、誰の言葉でしょうか?
まず、友達Bさんの言葉は「否定」です。次に友達Cさんは「イエスバット法」です。友達Dさんは「イエスアンド法」。
「イエスアンド法」の良いところは、なにも否定しないところです。例え友達でも否定されると、気分は良くありませんよね?
相手のやる気、モチベーションアップを上げたいなら、相手の気持ちに
共感する(Yes)→プラス(And)相手の気持ちを持ち上げる。
ビジネスコミュニケーションでは、「でも」「しかし」は禁句扱いです。
相手を否定せず、受け入れることが心を開くことになるからです。
ちょっとした言葉がけで、あなたのお客様がやる気になるのです。
素敵なことではないでしょうか(*^-^*)
イエスアンド法は、普段から意識していないとイエスバット法になることが多いです。意識が大切です。
あとがき
久しぶりに、今月の末にコミュニケーションのロールプレイングをやろうと思います。もちろん無料です。
詳細は、明日か土曜日に公開します。お楽しみに…(^_^)/