平田智子です。前回の腰痛予防に引き続き、腰痛予防のための腹筋について書いていきます。
私が腰痛を患っている原因の一つとして、腹筋への意識が低かった点が挙げられます。その腹筋群の力をを高めることで正しい姿勢を保つことができ腰痛予防につながります。
背骨の腰の部分(腰椎)は、肋骨のように動きを制限する骨がないので動く範囲が広いです。そのため腹部と腰部を支えるための体幹(頭や四肢を除いた部分)の筋肉が必要です。その筋肉の1つに腹横筋があります。腹横筋はお腹から腰へと包み込むようにあり、天然のコルセットのような役割をしています。この筋肉は体の奥の方にあり、その他の筋肉と共に力を発揮します。この部分が弱いと「腰が反る」「後ろへ傾き背中や腰が丸くなる」という不良姿勢になります。不良姿勢は、一部の関節や筋肉に負担がかかり腰痛を引き起こしやすくなります。そこで正しい姿勢で整っている背骨を腹筋で支えることにより、腰痛予防へとつなげるのです。
実際の動きでは、背筋を伸ばし側面から見て耳ー肩ー股関節が一直線上に並び、前から見て左右の肩、左右の腰が水平になるようにします。お腹は細いスカートやパンツを履く時のように少しお腹を凹ませます。この時の力加減は、くしゃみや咳をした時のお腹の力を10としたら、4〜5割ぐらいの力を入れます。さらに肋骨と骨盤を引き離すようにし、この状態をキープします。
お腹に力を入れることは、座っている時や立っている時などいつでも行えます。長時間の意識は難しくても、気づいた時にすぐ行ってみましょう。
回数を重ねる事で腹筋への意識が高くなり、腹筋群の強化と共に姿勢も安定します。デスクワーク、電車で立っている時などぜひお試しください。