快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
今回のタイトル「前屈からのロールアップ」ですが、この時のポイントをお伝えします。
運動中に上体を起こすときに「ロールアップ」という言葉を使います。
立って前屈、または仰向けに寝た状態から上体を起こす時に使います。
ピラティスなどではよく使われる言葉ですが、知らないという方もいらっしゃいます。
あなたはご存じですか。
今ではオンラインなどでも気軽に運動指導を受けることができ、動画でも様々なトレーニングを受けることができます。
例えば動画を見ながら運動を行っているとしましょう。
指導者が「ロールアップ」と一言だけいってプログラムを進めます。そして、上体を起こしている指導者を見た途端、この言葉を知らないあなたは、あわてて上体を起こすかもしれません。
急に体を起こすと背中や腰に負担がかかり怪我をするおそれがあります。
安全に行えるように、「立位で前屈からのロールアップ」のポイントをお伝えします。
- 背骨を下からゆっくり起こしていくことが基本です。
- 前屈なので頭は床の方へ下がっています。腕もだらりと下がっています。
- お腹に力を入れ、膝はピンと張り過ぎず、尾骨から背骨(椎骨)を1つずつ積み重ねるように起こす。
- 太ももの骨に骨盤をのせるようにし、腰から上へ順に起こす。最後に頭を起こし、鼻先を正面に向ける。
- 痛みはないが、腰などこわばりを感じる場合などは、太ももに手を置いてサポートしながら行う。
- 腰痛など痛みがある、頭がふらつく場合は中止すること。呼吸を止めないこと。
背骨と背骨の間(椎骨と椎骨の間)を離すようなイメージで起こしていくと、起き上がった時にすらりときれいに背筋が伸びています。
自分の背骨が1つずつ動いていくイメージを持つと、よりなめらかにロールアップができると思います。
写真は背骨のイメージです。白い部分が椎骨、その間は椎間板です。
起き上がった時は、右の写真のような状態になります。
より安全に、なめらかに背骨を動かしていきましょう。ロールアップを行う時、参考にしていただけると嬉しいです。