共に在り、共によろこび、共に実現する
if-planning
健康増進

ツールの活用(大ボール)

快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。

前回は日常生活の中でお腹に力を入れる意識を持っていただきたいということでお伝えしました。
お腹の力の入れ方や、様々な場面でもお腹にスイッチを入れる事ができるように例もあげました。

とは言え、運動をしなきゃと思っているけど、なかなかできないという方に一押しのツールをご紹介します。

それは大きなボールです。
インターネットで簡単に購入もできますし、ホームセンターでも販売されています。お客様のなかでも意外に購入された方が多くいらっしゃいます。あなたは持っていらっしゃいますか。

しかし、購入したけれどそのままほったらかしにして空気が抜けている・・・ということをよくお聞きします。
この大きなボール。実は、とても重宝します。お腹をひきしめるのに超おススメだからです。
ただし、背骨を痛めている方はご注意ください。お医者様に相談してからご利用くださいね。

では、この大きなボールですが、まずは座るだけで腹筋を使っているというデータがあります。
大きなボールに座っているところをサーモグラフィーで見てみると、腹筋周辺が赤くなっているのです。
その部位の筋肉が働いて血流がよくなっているということです。大きなボールに座るだけで腹筋をよく使うのです。
コロコロ転がるボールに座ることで、不安定な状態になります。そこで体が転がらないようにバランスをとりながら支えていくことで腹筋が使われます。
グラグラするのが怖いという方はまずは座ることを目標にします。
以下、座り方をお伝えします。

ボールの大きさは座って膝が90度ぐらいの角度、気持ちよく弾めるぐらいの空気圧が理想です。
ボールの頂点に座り、足は腰幅か少し広めに置く。ふくらはぎとボールの間に少し幅を持たせるよう、体全体が安定する場所に調整します。

座ったら、お尻とボールの間に手を挟みます。そこに当たる骨が座骨となるので、その座骨を真下に向けるように座ります。
そうすると骨盤を起こすことができるので、その上に肩と頭を置くようにします。
正面から見て左右の肩も同じ高さにする。
鼻先ーおへそー恥骨が一直線になるように背筋を伸ばし、つま先と膝の方向を同じにする。

もうここまでくると、きれいな姿勢でボールに座ることができています。
鏡やガラスなど自分の姿が映る場所で行うとより姿勢への意識も高まります。
この姿勢を意識して座るだけでも、すでに腹筋は使われています。

なかなか腹筋ができないという方、また運動が足りないと思われる方など、ボールに座ることもおススメします。

家で行う場合は、床が畳、じゅうたんなど滑りやすいので十分に注意を払って行うようにしましょう。
家にボールが転がっていてオブジェのようになっているのであれば、ぜひご活用ください。
次回は「大きなボールに座る」ことから次のエクササイズをご紹介します。

ABOUT ME
平田 智子
気がつけば、運動指導が30年以上続いており、自分でもびっくり。その間に怪我も体験し、健康のありがたさを実感しました。水中、陸上の両方で「いつまでも快適に動ける体を!」をモットーに、体づくりをサポートさせていただいています。