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健康増進

大切な手指②

快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。

前回より手指のことについてお伝えしています。

手指が痛い、または手首のあたりが痛いなど生活に支障が出てくる場合もあります。手指や手首が痛いために、運動で行えない動きが出てきて、十分なトレーニングを行えず不憫さを感じることも出てきます。

この手指の痛みやこわばりなどは、女性ホルモンの一種エストロゲンが減少してくることと関連性があるとされています。
急に痛くなるわけではなく、徐々にその兆しが見受けられます。

放っておくとどうなるのでしょうか?
手指は、まず小さな違和感を感じてから7〜10年かけて変形するそうです。そのためエストロゲンが減少してきたからといってすぐに関節が変形するわけではないのです。手指の違和感をそのまま放置して、5年、10年と経つうちに症状が進行。前回お伝えしたような手指の変形性関節症になることもあるそうです。骨が変形すると元に戻らないので、注射や手術による治療が必要になります。


症状の進行とおおよその年齢の関係

プレ更年期35歳〜45歳
◆手指に違和感を感じる(小さな気づき)
ペットボトルのふたが開けにくい
缶詰などのプルトップが開けにくい
朝、手がむくむ事がある

更年期45歳〜55歳
◆手指の痛み(自覚症状あり)
ペットボトルのふたが開けられない
缶詰などのプルトップが開けられない
朝、指が握りにくい
指先が熱を持っているように感じる
パソコンのキーボードが打ちにくい

ポスト更年期55歳〜65歳
◆手指が変形する(7〜8年かかって変形)
指の関節がはれてきた
指を曲げると痛い
手を思い切り広げると痛い
車のハンドルを痛くて握ることができない
ボタンをはめられない

対処はあるのでしょうか
違和感を感じたら受診をおすすめします。7〜8年かけて変形するといわれているため、その前に対策をするとよいそうです。
腱や関節、じん帯などを包む滑膜(関節を包みこんでいる関節包の内側に存在)はエストロゲン受容体が多数存在しています。エストロゲンの減少が原因とされる場合、エストロゲンと同じような働きをしてくれる成分エクオールを供給するのも対策の一つです。

近年ではスマートフォンを触る時間が長い、見ている時間が長いなどで手指の筋肉もがんばっており、そのためこわばりが出ている場合もあります。その延長の腕から肩や首にかけてつながっている筋肉にも影響があるため、手指をほぐすことに加え、腕や肩周辺もほぐすこともおすすめします。
再度お伝えしますが、何かしらの違和感があれば早めの受診を・・・。

〈参考引用 えがお手帖/大塚製薬〉

ABOUT ME
平田 智子
気がつけば、運動指導が30年以上続いており、自分でもびっくり。その間に怪我も体験し、健康のありがたさを実感しました。水中、陸上の両方で「いつまでも快適に動ける体を!」をモットーに、体づくりをサポートさせていただいています。