快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
蒸し暑さが続くこの季節、体がなんとなくだるかったり、やる気が出なかったりしていませんか?
実はそれは「自律神経の乱れ」が原因かもしれません。今回は暑さと自律神経の関係、そして夏に運動を始めるときの注意点についてお伝えします。
自律神経は、呼吸・心拍・体温・内臓の働きなど、私たちが意識しなくても体をコントロールしてくれている神経です。
でもこの時期、自律神経はこんな負担を抱えています。
夏の環境が自律神経を疲れさせるワケ
日中の強い日差し → 体温を下げようと汗を出す
冷房の効いた室内 → 今度は体を冷やしすぎないように働く
夜も寝苦しい → 質のよい睡眠がとれず、疲れが抜けない
こうして交感神経(活動)と副交感神経(休息)の切り替えがうまくいかなくなり、「だるい・やる気が出ない・頭が重い」などの夏バテのような不調が現れます。
夏に運動を始めるときの注意点
暑いからと動かないでいると、さらに自律神経が乱れやすくなります。
とはいえ、いきなり汗だくになるような運動を始めるのはNG。
体と心にやさしいスタートが大切です。
運動前に気をつけたい5つのポイント
①水分補給は早め・こまめに
運動の30分前にはコップ1杯の水を。
汗で失う塩分やミネラルも意識して、必要に応じてスポーツドリンクや塩飴も活用しましょう。
②ウォーミングアップはゆっくり丁寧に
呼吸を整えながら、首・肩・股関節など大きな関節をゆっくり動かす。
「体温がじんわり上がってきた」と感じるまでが目安です。
③時間帯に注意
日中の炎天下は避けて、早朝や夕方の涼しい時間帯に。
屋内でも風通しやエアコンの調整を忘れずに。
④通気性の良い服装で
吸汗速乾素材のウェアや、帽子・冷却タオルなどを使って体の熱をこもらせない工夫を。
⑤体調チェックを忘れずに
「いつもよりだるい」「頭が重い」「足がむくむ」などのサインがあれば無理をしないこと。
ストレッチや呼吸法だけの日に切り替えるのも、立派な「運動」です。
夏は、知らず知らずのうちに自律神経が疲れている季節。
そんな時こそ、呼吸を整えながら、体を少しずつ動かすことが大切です。
無理をせず、自分のリズムで。今日も「快適に動ける体」を目指して、やさしく始めてみましょう。