快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
よく耳にする「筋膜リリース」ですが、そもそも筋膜とはどのようなものなのかを今回はお伝えします。
筋膜は「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸を含む基質」という成分でできています。強さと柔らかさ、そして滑らかさを保つためには、温める・動かす・潤わせることが大切です。
筋膜は「薄い膜」と表現されますが、実際には 「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸を含む基質」という成分でできています。またその成分はしっかり特徴があり、強さと柔らかさ、そして滑らかさを保つためには、温める・動かす・潤わせることが大切です。
筋膜の主な成分
コラーゲン繊維(約70%)
・筋膜の“強さ”を作る主成分
・引っ張られても切れにくく、体を支える役割
・硬くなりすぎると「こわばり」「動きにくさ」の原因になる
エラスチン繊維(少量)
ゴムのように伸び縮みする成分
筋膜の“しなやかさ”を保つ
コラーゲンとセットで働き、「丈夫さ」と「柔らかさ」のバランスをとっている
基質(細胞外マトリックス…細胞の外に存在し、細胞がその中に存在するための骨組みのような役割をはたしている)
ヒアルロン酸などを含む“ゼリー状の成分”
水分をたっぷり含み、筋膜同士が滑り合うために重要
ドロッとして動きにくくなると、筋膜同士が癒着してコリや痛みが出やすい
まとめ
筋膜は コラーゲンがメイン(強さ)+少しのエラスチン(しなやかさ)+ヒアルロン酸などの水分基質(滑りの良さ) でできています。
つまり、筋膜は「強くて、しなやかで、よく滑る」構造を持つことが理想です。
そのためには以下のことを行う
・温める(お風呂・運動)→コラーゲンが柔らかくなる
・動かす(ストレッチ・リリース)→水分やヒアルロン酸が流動して滑りが良くなる
・水分補給→基質の潤いを保つ
これらが筋膜を健康に保つカギになります。
なるほど。体を動かさない時間が多いと、体がこわばりやすいのは筋膜の特徴を知ると納得します。次回は、どのようにリリースをしていけばよいのか・・・などをお伝えします。つづく