運動指導者のこれからを、一緒に歩む池田扶実子です。
もう6月になり、私達指導者は、お客様に給水の重要性をレッスンを通じてお伝えしていることと思います。
今回は、高齢者の体温調節機能について書いてみます。あとがきに、次回の無料セミナーのお知らせもありますので、要チェックしてくださいね。
あなたはレッスン中にお客様が倒れるという、アクシデントに見舞われた経験はありますか?
おそらくですが、”無い”と答える方がほとんどだと思います。しかし、事件はレッスン後に起きている、起きやすいことをご存じでしょうか?
この時期は「熱中症」に関心が集まり、水を飲むことはオススメします。ですが、この時期は高齢者にとって普段以上に、自律神経の働きが乱れやすいです。
自律神経の働きは多岐にわたり、心拍、血圧、体温調節など、全ての臓器に関わりがあります。
季節の変わり目や梅雨時期には、消化器官の調子が悪いと言う方も多いですね。これも自律神経系の乱れから来ている人も多いです。
実際に、有酸素運動系のレッスンでの事故率は、W-upが約30%未満、C-Downが約70%強とメインエクササイズ中には起こっていません。
メインで起こらない?それはなぜか?
もう分かった人もいるかも知れません。メインエクササイズ中は、心拍・血圧・体温など全てが高い値で一定(定常状態)にあるからです。
ですが、ウォームアップもクールダウンも自律神経がめまぐるしく働き、運動状態あるいは、安静状態へ導こうと働くからです。
高齢者の運動時のウォームアップ(クールダウンも同様)に時間をかけるのは何故か?自律神経の働きが弱く、元気な一般成人よりも時間がかかるからです。
最近のレッスンでは、顧客の参加率を上げるために「短時間」のものが多いですね。目的は、初心者のお客様が入りやすいと言う利点からです。
しかし、だからと言ってウォームアップやクールダウンの時間を減らすことは安全ではありませんよね?
また、ウォームアップ・クールダウンの時間は主運動の強度にも左右されます。ですから、その日の室内の湿度や温度、そして参加者の年齢などを考慮しながら、行うのがベストです。
特に注意したいのがクールダウンです。
レッスン終了間近に、参加者全員の汗が収まってきた、また息づかいも落ち着いているなどを確認することです。まだ汗が止まらず、ダラダラと汗が出続けているなどの状況であれば、もう少し体を緩やかに動かし、安静時へと導く必要があります。
アメリカスポーツ医学会の指標は、心拍が100/分以下であることとしています。
昔の有酸素のクラスであれば、マットを使ったクールダウンがあり、横になる時間がありました。心臓と体の位置が水平になることで、血液が心臓に戻りやすい状況が作れていましたが……今はないですもんね(泣)
と言うことで、この時期の運動指導には普段以上に気をつけてくださいね。私達自身も、この時期は疲れも溜まりやすいです。お互いに気をつけてがんばりましょうね(^^)
あとがき
今年の紫陽花を今日切りました。玄関とトイレにつるして、「魔除け」にします。顔よりでかい紫陽花でした。
また来月、7月18日(火)今日の話をもう少し詳しく解説するセミナーを開きます。もちろん無料です。近いうちに、このブログ、メルマガ、もしくはFacebook、Instagramでお知らせいたします。
また、来週13日(火)夜9時から75分間「無料セミナー」として、高齢者の首・肩・腕の厳選エクササイズをご紹介、解説します。あと2席のみ空いています。2回にわたり増席しましたが、これが最終です。興味のある方は是非申し込んでくださいね。
お申し込みはこちらからお願いします。
どアップの私に耐えてくださいね(笑)
今日も元気に、お過ごしくださいね~(^^)/