快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
健康のために塩分の摂りすぎに注意することは浸透しているかと思います。いざ塩分を摂りすぎてしまった時は、塩分を排出しやすい栄養素を摂取したり、水分をしっかりとるなどして体への負担を軽くすることを前回はお伝えしました。では、そこで質問です。毎日1日の塩分摂取量を超えていたら、水をこまめに飲んだり、食事で調整排出したり、運動したりなど、このパターンを繰り返していてもよいのでしょうか。
今回はそれらについてお伝えします。
結論からいうと、「たまに超えてしまう → 調整して戻す」ならOKですが、「毎日超えてる → 調整でなんとかする」は長期的にはリスクが高くなります。
●塩分(ナトリウム)は体内にたまりやすく、毎日オーバーし続けると、次のようなリスクがじわじわ高まってきます。
・高血圧(血管に負担→動脈硬化)
・腎臓への負担(ナトリウム排出が追いつかない)
・むくみ、倦怠感、頭痛などの不調
・心疾患や脳卒中のリスク上昇
たとえこまめに水を飲んだり、運動で汗をかいたりしても、根本的な「塩分摂取量の多さ」は解決していないので、長期的にはカバーしきれなくなってしまいます。
●では、どうすればよいのか
調整を繰り返すより、「そもそも摂りすぎない工夫」+「調整は予備策」と考えるのがベストです。
・普段の料理を少しずつ減塩(例:だしや香辛料で味を補う)
・外食は汁を残す・味が濃いものは少なめに
・減塩しょうゆや味噌を使う
・自分がよく食べている食品の塩分量をざっくり把握しておく
※ただし体質や病気(たとえば低血圧や発汗の多い人)によっては、極端に塩分を減らすのもよくないので、もし持病があるなら医師の指導を参考にするのが安心です。
何となく習慣で塩分多めになってるかも…と思う場合は、「どこで摂りすぎてるか分析→一部を減塩工夫」で無理なく変えていくのはいかがでしょうか。
快適に動ける体であるために、体の内側にも目をむけてまいりましょう。