快適に動ける体作りのお手伝いをする、平田智子です。
腹筋運動の時に、他の部位に余分な力が入ることはありませんか。一所懸命頑張っているのに、腹筋よりも脚に力が入る。頭を上げる動きをすると首が痛いなど。鍛えたい部分に力が入らず、それ以外に力が入ると効果も得られなくなります。
では、どのようにすれば他の部位に余分な力をいれず、腹筋にしっかり気かせられるのでしょうか。そのコツをお伝えします。
仰向け、膝を立てた状態で両手を頭に当て、そして頭を持ち上げるという腹筋運動で考えてみましょう。
この腹筋では脚や肩に余分な力が入り、首が痛くなる方が多くいらっしゃいます。その原因として考えられるのは、頭を高くあげようとする事に意識が集中し、余分な部分に力が入ってしまうということです。さらに頭を上げようと勢いがついてしまうことも、力が入ってしまう原因と考えられます。
頑張って頭を上げる事が大切なのではなく、お腹の筋肉を収縮させることが1番大切です。
この場合、お腹の筋肉の収縮を意識するには、まず呼吸を行います。息を吸ってお腹を膨らます。息を吐くと同時にお腹をへこませる。へこませる時にお腹に力を入れていく。
さらに慣れてきたら、息を吐きお腹をへこますと同時に、骨盤を床に押し付ける。そうすると自然にお腹の筋肉は収縮してきます。
このお腹に集中して収縮させる事ができたら、両手を頭の後ろに当て頭を持ち上げていきます。頭を持ち上げる時は首を伸ばしながら顎を引き、視線は膝から腿のあたりを見ていきます。
ここで首に力が入りやすいので、腰を床に押し付ける、お腹を収縮させる意識を忘れずに。プラス、勢いをつけず丁寧に上げていきます。
さらにできるようになれば、肩甲骨が浮くところまで頭をあげる。正しい姿勢から顎を引いて背骨を丸くしていく状態と同じです。
身近なものを使って補助をする場合もあります。
バスタオルの上に頭がはみ出ないように仰向けになります。頭を持ち上げる時に直接頭を持たず、バスタオルを持って頭を上げます。
またミニボールがあれば、仰向けになりみぞおちの裏側あたり(肩甲骨下部あたり)に置きます。頭の後ろに手を置き、顎を引くと同時に腰を床に落とすようにして腹筋を収縮させます。背骨の自然なカーブを描きやすくなり、お腹の筋肉を収縮させやすくなります。
何よりもお腹に集中することです。
グループで運動を行うと、人と比べがちです。できている人を見て、形のみ気にして頑張ってるということはありませんか。使っている部分を意識して効かせる事が1番大切です。効果もしっかり得ることができます。
この集中の仕方、お腹引きしめ運動講座で行います。またお知らせでご案内いたします。