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健康増進

かばんの持ち方

快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。

私は毎日大きな荷物を持ち歩いています。
レッスン用ウェアやCD(スマホだけでは対応できない時もあるので)、その他お化粧品など。
毎日旅行に行くの?とでも思うような量で、重さはかなりあります。
あなたは、毎日どれくらいの重さの荷物を持ち歩きますか?

この荷物の持ち方によって、体の姿勢に影響してきます。姿勢が悪くなると、腰痛を引き起こすこともあります。
快適に過ごすために、かばんの持ち方も意識が必要になります。

お客様から「腰に負担がかかりにくい持ち方は、下記の3パターンからどれかな?」というご質問をいただきましたので、今日はそのかばんの持ち方、特に腰に負担がかかりにくい持ち方について書いてみます。
(ケースバイケースなので、1例として捉えてください。)
カバンの形や重さにより体への負担は異なります。
今回は通勤時に利用しそうな少し物を入れることができる大きさのカバンで考えてみます。(写真)


そもそも、荷物の重心が体の重心に近いと体はカバンに振られることなく、姿勢は安定します。
物理学でいう身体の重心
物理学では、質量の中心あるいは重力の中心を「重心」と言います。
立位姿勢では、床面からの重心の高さは、男子成人の場合、身長の56%のところにあり、女子成人の場合、55%のところにあるとされています。
だいたい腰付近に「重心」があるということです。

持ち手を握って持つ場合
軽いとそのまま持ち手を握って持っても、さほど姿勢が崩れるまではいかないでしょう。
重くなると、持った方の腕に力が入り、肩などにも影響してきます。そして、荷物の重心が体より離れるので、体幹はぐらつきやすくなります。歩くたびに振られるので腰にも負担がかかります。

腕に掛けて持つ場合
腕にかけると、肘を常に曲げたままになり、例えば右手で持ったとしたら、右へ背骨が曲がります。骨盤も右上に上がります。ということは、姿勢不良になります。

肩に掛けて持つ場合
かばんの重心が体の重心に近いため、重くても安定しやすい。
しかし、例えば右肩にかけた場合、重くなってくると、持ち手が落ちないように右肩があがり、背骨は左へ曲がります。

以上、どの場合も重くなると、背骨が右や左へと曲がるだけではなく、そこへひねりも入って姿勢が崩れてきます。
対策として時々、持つ側を左右入れ替えるなどして、片方ばかりに負担がかからないようにします。また、荷物を持った時はお腹に力を入れて、正しい姿勢を意識することが大切です。(左右の肩の高さも揃えるように)
荷物に振られないように、持ち手の長さも考慮しましょう。

私は、重い荷物を持ち歩く場合、肩にかけて荷物に振られることなく、正しい姿勢を保つように心がけています。
荷物が重い場合は、左右2つに分けて持ちましょう。多少、見た目が悪くなったとしても、体の方が大切です。(腰を守るためにも)
荷物を持って歩くとき、筋トレーニングだと思うと、姿勢や歩き方もより意識が上がるかと思います。ぜひお試しください。

ABOUT ME
平田 智子
気がつけば、運動指導が30年以上続いており、自分でもびっくり。その間に怪我も体験し、健康のありがたさを実感しました。水中、陸上の両方で「いつまでも快適に動ける体を!」をモットーに、体づくりをサポートさせていただいています。