快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
前回、寒暖差による症状をいくつか挙げてみました。思い当たることはありましたでしょうか。結果的には免疫力も下がるようです。今回は寒暖差と免疫力について触れていきます
急激な気温や湿度の変化が免疫力を下げる理由はいくつかあります。
自律神経の影響
自律神経は体温調節や血圧、消化などの体内バランスを自動的に管理しています。急激な気温変化に対応しようと自律神経が過度に働くと、ストレスがかかり乱れる傾向に。その結果免疫系の働きが低下することがあります。
血液循環の変化
急な温度変化は血管の収縮や拡張を繰り返す原因となります。これにより血液循環が乱れ、免疫細胞が必要な場所に適切に到達しにくくなることがあります。特に、体が冷えると末梢血管が収縮して免疫細胞の活動が低下することがあるようです。
ホルモンバランスの乱れ
気温の変化はホルモン分泌にも影響を与えます。例えば、寒冷刺激はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を促進し、これが過剰になると免疫を低下させます。
乾燥と粘膜の防御機能低下
寒冷な環境では湿度が低下しやすく、これにより鼻や喉の粘膜が乾燥します。粘膜は体の防御の最前線であり、その機能が低下するとウイルスや細菌が侵入しやすくなります。
生活習慣の変化
気温が急激に変わると、生活リズムや食生活も乱れがちになります。例えば、寒いと運動量が減るなど。適度な運動、適度な睡眠、適度な食事が理想です。
これらの要因が組み合わさることで、気温や湿度の急激な変化が免疫力の低下を引き起こします。対策としては、適切な服装や生活習慣を維持し、ストレス管理を行うことが重要です。また、体調に気をつけて、こまめに水分補給を行い、湿度を保つように心がける・・・文章ではいくらでもかけますが、一つ、二つとできることからしてまいりましょう。