快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
前回、食器を洗う時の姿勢について書きました。
今回は、もう一つの質問にもありました「顔を洗う時の姿勢」についてです。
あなたは、洗面台で顔を洗う時はどのような姿勢でしょうか。
顔を蛇口に近づけるため、軽く膝を曲げ、背中や腰も少し丸めているのではないでしょうか。
顔を洗い流すのに、長時間かからないですよね。どこも痛みがない場合は、上記のような姿勢でよいと思います。
しいていえば、前かがみになっている時は、お腹に力を入れることで腹筋運動になるのと、腰痛予防にもなります。
しかし、腰が痛い場合は顔を洗うのも一苦労です。
前かがみになるのにかなり腰へも負担がかかります。
まず背中や腰がこわばりがあるのであれば、怪我の予防として下記のようにしてみてはいかがでしょうか。
洗面台の下に扉がついている場合
脚を腰幅ぐらいに開き膝を少し曲げる。
両膝または脚を前後に開いて(前側)膝を扉につける。
そして、ゆっくり前かがみ、または背筋を伸ばした状態(耳たぶ―肩-股関節が一直線)で股関節から体を前に傾ける(前傾)。
これで腰へかかる負担は分散されます。前かがみや前傾姿勢をとる時には、お腹に力をいれる。
洗い流した後、お腹の力を意識しながら体を起こす。
腰が痛い場合は、背中や腰を丸めることは難しいですよね。
脚は上記と同じ体勢をとり、背筋を伸ばして前傾。片手は洗面台に置き、もう片方の手で顔を洗う。
洗面台の下が空間で膝をつくことができない場合
前後に脚を開き、両膝をゆるめ、背筋は伸ばしたまま(耳たぶ―肩-股関節が一直線)股関節から体を前に傾ける(前傾)。
そして、片手を洗面台に置いて顔を洗う。
いずれにせよ、背中や腰への負担を減らすようにします。
背筋を伸ばして前傾になる時や、前かがみになったり、その姿勢をキープする場合、お腹に少し力を入れておくと腰痛予防につながります。
朝起きた時の体がかたい時などは、特にお気をつけください。
脚の横幅や前後の開き具合、膝の曲げ具合は、洗面台の高さなども関係するので、あなたにぴったりあった幅を確認しながらみつけましょう。
顔を洗うという動作ひとつをとっても、筋力が必要です。
貯筋もがんばりましょう。