快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
前回に引き続き、今回は「血流が運ぶ栄養」についてお伝えします。
血液は酸素だけでなく、食べ物から吸収された大切な栄養を全身に届けています。細胞が元気に働くためには、この流れが欠かせません。
血液が届ける主な栄養素と役割
ブドウ糖(グルコース)― 脳や筋肉のガソリン
脳や筋肉のエネルギー源。血流が悪いと細胞に届きにくくなり、疲れやすさや集中力の低下を招きます。
アミノ酸 ― 体をつくる材料
タンパク質が分解されたもので、筋肉・皮膚・臓器・酵素・ホルモンの材料になります。不足すると修復力や免疫力が下がります。
脂質(脂肪酸)― 細胞膜とホルモンの基盤
細胞膜やホルモンの材料であり、エネルギー源にもなります。DHA・EPAなどの不飽和脂肪酸は血流改善にも関与します。
ビタミン ― 体の働きを助けるサポーター
代謝やエネルギー変換をサポート。特にビタミンB群は疲労回復に欠かせません。ビタミンCやEには血管を守る抗酸化作用があります。
ミネラル ― 調整とサポートの要
鉄→赤血球を作り、酸素を運ぶ
カルシウム・マグネシウム・カリウム→神経や筋肉の働きを調整
亜鉛→免疫や修復を支える
水分 ― 流れを生み出すベース
血液そのものの流れを維持するために不可欠です。
まとめると、血液が運ぶ「栄養」とは
・エネルギー源(糖・脂質)
・体の材料(アミノ酸・脂質・ミネラル)
・調整役(ビタミン・ミネラル・水分)
これらが酸素と一緒に細胞に届けられることで、体はエネルギーを生み出し、修復し、正常に働くことができます。
最近「疲れやすい」「集中力が続かない」と感じるときは、血流と栄養の巡りがうまくいっていないサインかもしれません。
次回は「これらの栄養をしっかり細胞へ届けるために、血流を良くする生活習慣」についてお伝えします。