快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
これまで5回にわたり、「横になったままできる血流ケア」シリーズをお届けしてきました。
今回はそのまとめとして、血流の大切さと、おうちで簡単にできるケア方法を振り返ってみます。
なぜ血流が大切なの?
血液は、体のすみずみまで「酸素」と「栄養」を届け、同時に「老廃物」や「二酸化炭素」を回収してくれる大切な存在です。
血流がスムーズな状態は、いわば“体の中の川”がきれいに流れている状態。反対に、血流が悪くなると、酸素や栄養が届きにくく、老廃物がたまりやすくなります。
その結果、「体がだるい」「冷える」「疲れが抜けない」といった不調を感じやすくなります。
おうちでできる血流ケア5選
① 深呼吸で血流リセット
息を吸うとき、胸の中が広がり血液が心臓に戻りやすくなります。
息を吐くと、心臓から血液が全身へ押し出されやすくなります。
・深呼吸は、血液の流れを整える“自然のポンプ運動”。寝る前やリラックスタイムに、ゆっくり「吸って・吐いて」を意識してみましょう。
② 足首運動でむくみ改善
足首を「つま先を伸ばす→反らす」「内側→外側」と動かします。
これだけでもふくらはぎの筋肉が刺激され、ポンプのように血液を押し上げてくれます。
・テレビを見ながらでもOK。足が軽くなるのを感じます。
③ 足を高くして血液循環サポート
仰向けに寝て、ふくらはぎの下にクッションを置くだけ。
足が心臓より少し高くなることで、血液やリンパがスムーズに戻りやすくなります。
・立ち仕事・座りっぱなしの後におすすめです。
④ ふくらはぎマッサージで血流アップ
両手でふくらはぎを包み、足首からひざに向かってやさしくなで上げます。
強く押す必要はありません。手のひらの温かさで「流れ」を助けるイメージで行いましょう。
・お風呂上がりに行うとより効果が期待できます。
⑤ 手先・足先を温めてめぐりアップ
冷えは血管を縮め、血流を滞らせます。
手や足の指をもみほぐしたり、グーパー運動をしたり、カイロや湯たんぽで温めるのもおすすめです。
・末端を温めると、全身のめぐりが自然に良くなります。
血流が整うと、体はどう変わる?
体が軽く感じる
むくみや冷えが和らぐ
疲れが残りにくくなる
肩こりや頭の重さがやわらぐ
眠りが深くなる
血流が整うと、体のリズム全体が整っていくのです。
無理せず、続けることが大切。どのケアも特別な道具や広い場所は必要ありません。
「少し疲れたな」「体が冷えてきたな」と思ったときに、横になったまま・寝る前に・気づいた時にできることばかりです。
続けるうちに、「前より体が軽い」「冷えにくくなった」と感じるようになります。
血流を整えることは、健康の基本。
酸素や栄養が全身に届き、いらないものがスムーズに流れることで、体の調子が自然に整っていきます。
おうちでできる小さなケアを積み重ねて「めぐりのいい体」を育てていきましょう。