快適な体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
あなたは、1日のうちどれくらいの時間を座って過ごしているでしょうか。
1時間?2時間?もしかしたら、それ以上座っておられるかもしれません。
この記事もきっと座ってお読みいただいているかと思います。
パソコンやスマホをさわりだすと、意外にも時間が経っていることに気がつきます。
ただ、日常の中でなにげなく座っていることと思いますが、この座っている時間と健康は深く関係してくるのです。
長時間座ることにより、健康を害するリスクが大きいといわれています。
座っていると下肢の大きな筋肉である太もも(大腿四頭筋)や、第二の心臓といわれているふくらはぎ(下腿三頭筋)の動きが少なくなります。そして代謝が悪くなり、肥満や糖尿病のリスクが高くなります。さらに高血圧、心筋梗塞、脳梗塞などにつながる可能性も出てきます。
また、長時間の座位での仕事が終わっても体は「スッキリ」とはいきませんよね。精神的にも重く感じることがあるかもしれません。体も心も大きく伸びをしたくなるのではないでしょうか。
私もパソコン作業で座る時間が長いと血流が悪くなるせいか、むくみが出てきたり、気分転換したくなります。
下記のグラフは米国での研究結果ですが、運動習慣にかかわらず座る時間が長いと糖尿病にかかる率が多い結果が出ています。
(厚生労働省ホームページより引用)
まさか、座っている時間が長いだけで病気になるリスクが上がるとは・・・と思ってしまいます。
欧米を中心に座位行動の研究が進み、日本人を対象にした研究はまだ少ないようです。(日本運動疫学会ホームページ引用)
しかし、日本人の生活も欧米と共通しているところはたくさんあります。便利になったこの世の中、またコロナ禍で活動量が減った方も多く、身体活動が必要とされる中、さらに座っている時間も気にかける必要があります。次回はこの身体活動について、もう少し詳しく書いていきます。