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健康増進

旅とストレスホルモン

快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。

夏休み真っ只中。繫華街は海外や国内遠方から多くの観光客で賑わっています。行きたいところへ行く旅はとても楽しいものです。この「楽しくなる」のは、どうやらホルモンが関係しているということで、今回は旅のリフレッシュについてお伝えします。

観光心理学の研究によると旅でポジティブな気持ちになったりする効果があるということです。

旅に出かけることはストレス発散方法の一つとされています。
何を買うと幸福感が高いかという研究では、「コト消費」が一番高く、(コト消費とはやる事、する事、出来る事、体験する事にお金を使うこと。具体的には旅行、グルメ、趣味、習い事、ヨガやマッサージ、スパなどリラクゼーションなどを体験する事をいう)このコト消費のなかでも一番満足度が高いのが「旅行消費」という結果が出ています。
また旅行が心理学的にもたらす効果も実証されているということです。旅行によりストレスが軽減され、精神的な健康を取り戻すことにつながるのです。

研究では、通常の週末を過ごす人、1泊2日の旅行に出かける人の2グループに分け、旅行前、旅行中、旅行後で調査が行われました。結果は旅行グループの方が、旅行に行かなかったグループに比べ、コルチゾールというストレスホルモンが低減したという結果でした。

コルチゾールとは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一つ。ストレスを感じるとコルチゾール値が高まり、交感神経を刺激します。体の緊張状態を保つ働きがあるので、その状態が続くと体は疲れます。旅をすることで、コルチゾールというストレスホルモンが低減、体の緊張状態が軽減されるということです。

そのストレスを低減させる可能性の一つにあげられるのは、「非日常の体験」です。
日本は平安時代から湯治(とうじ)で体を癒す習慣があり、最近では農作業がメンタルを整える作用があるといわれ、農作業を行うツアーなどもあるそうです。
そのため、温泉旅行や農業体験などを伴う旅行は「日常から離れて視点を転換」「五感を使って脳が活性化」「心身を解き放つことで癒される」という効果がもたらされ、ストレス軽減になるようです。

特にパソコンやスマートフォンからの解放で、それ以外の感覚を使う事が多くなることでリフレッシュができます。
自然のものに触れる、川のせせらぎ、海の波の音、鳥の声を聞くなど、またおいしいものを食べたりしてゆっくり過ごす。これがストレスホルモン軽減につながるのです。
つづく

〈参考引用 くらし+one/大塚製薬〉

ABOUT ME
平田 智子
気がつけば、運動指導が30年以上続いており、自分でもびっくり。その間に怪我も体験し、健康のありがたさを実感しました。水中、陸上の両方で「いつまでも快適に動ける体を!」をモットーに、体づくりをサポートさせていただいています。