運動指導者の働き方改革を推進する、池田扶実子です。
昨日は、「水分補給」について記事をアップしました。
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今日は「体温調節と熱中症……水分補給の話」です。
体温は常に一定に保たれています。通常は36度~37度前後です。
ヒトは「暑い」と感じると、体表面の毛細血管に血液を流し、できるだけ身体を冷やそうとします。ですが、今のように、外気温が35℃となると冷やすことが出来ません。なので汗を出して気化熱を奪い、体温を下げようとします。
つまり、汗が蒸発する時の気化熱(液体が蒸発して気体に変わる時に周囲から吸収する熱)が体の熱を奪って、体温を下げようとするのです。
しかし、今の時期のように気温が高く湿度も高いと、汗が蒸発しにくくなります。
あなたも経験があると思いますが、ジトッとしている日の洗濯物は乾きませんよね。それと同じことです。
そのため、気化熱を奪うことが少なくなって、体内で作られた熱を外に逃がすことができなくなるため、体の中に熱がこもりやすくなるのです。
それでも身体は、体温を下げるために汗を出します。
では、その汗はどこから出るのか?
血液の中の血漿成分です。
血液は、血球成分と血漿成分に分けられいます。血漿という水分が血管という川を流れ、血球(赤血球・白血球)を運搬します。
汗を出せば出すほど、血漿という水分が失われ、血球という荷物の運搬能力が低下します。
この水分は、水を摂取することによってのみ補われます。
だからこそ、水分補給が重要です。
また、環境温の違いも大きく関与します。体表面の毛細血管が開き、放熱しようと身体が機能したときに、外気温が高いと放熱できません。結果、汗を出すことになります。
湿度の高い日は、部屋の中の温度だけでは無く、”湿度”にも注意をする必要があります。無駄な汗はかかない方が安全です。
一昔前は、サウナスーツを着て汗を出そうとするお客様が多くいたことを思い出しますね(汗)今思えば、恐ろしいことをされていましたね(泣)
このように、体温を調節するために身体は緻密に働きます。
実際に、フルマラソンで好記録を出すのは冬場です。余りに寒い日は別ですが、暑い日のマラソンは途中棄権者も多いですよね。
体温が上がっても、すぐに冷やせる……体温調節できる環境が必要だと言うことです。
運動中の血液循環と水分補給については、来週の土曜日あたりに記事を出そうと思います。
次回は、高齢者の体温調節とその危険性について、記事を書こうと思います。特に、クールダウンでの危険性にも触れていきたいと思います。
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後書き
何となくですが……梅雨ではなく、夏が来たような気がしています。空梅雨なのでしょうか?
もう6月も終わり、今年の半分が過ぎますね。
歳を取るのが早い(泣)(笑)
と言うことで、明日も心晴れやかに頑張りましょうね!