快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
加齢と共に健康のために食べ物に気をつけたり、運動をしたりと、意識を高く持たれる方が増えているように見受けます。
さらなる健康への道として運動と食事以外の事からみていきます。
今回は「たばこ」についてです。魅惑の嗜好品であり、父もたばこが大好きでやめられないようでした。
昭和の時代は電車や飛行機の中でも喫煙可能でした。モクモク煙が立っていた事を覚えています。昭和の時代から比べると、今は随分と喫煙する方の肩身が狭くなりました。
その規制がキツくなったのは、たばこを吸うと以下の疾患のリスクが増大するためです。
肺がんなどの種々のがん
虚血性心疾患
脳梗塞、クモ膜下出血などの循環器疾患
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
糖尿病
たばこには、血液中の悪玉コレステロールであるLDL-コレステロールを増やし、善玉コレステロールであるHDL-コレステロールを減らす作用があります。また血圧を上昇させる作用などもあり、相互作用によって動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患などのリスクが高まるそうです。
たばこを吸うとその有害物質がら、血液に乗って全身をめぐるということで、直接ダメージを受けそうな肺に限らず、その他の部位にも影響が起こる可能性があるということです。
禁煙に何回か取り組まれている方もいらっしゃいますが、たばこがやめにくいのは意志が弱いせいではなく、ニコチン依存症になっているからです。以前、たばこをやめた知り合いは、受診して徐々に禁煙に成功しました。「禁煙してまた吸ってしまう」を繰り返したようですが、次第に数が減り、禁煙できたようです。
受動喫煙について
他人の喫煙により、たばこからの煙にさらされること。
受動喫煙の煙の中にはニコチンや一酸化炭素など様々な有害物質が含まれています。そのため、受動喫煙により肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクの上昇が指摘されています。親の喫煙により、子供が呼吸器疾患にかかるリスクも増加するなど子供の健康へも影響してきます。
呼吸器にダメージを与えるだけでなくたばこの化学物質が脳の神経細胞にダメージを与え、認知症を引き起こすおそれがあると聞いたこともあります。
ストレスがかかると吸わないとやっていられないという方もいらっしゃいます。甘いものがやめられないのと同じ感覚でしょうか・・・。量が多いと思われる方は、少しずつ減らす方向を考えてみてはいかがでしょうか。
〈参考引用 健康手帳/健康体力づくり事業財団〉