運動指導者の働き方改革を推進する、池田扶実子です。
今回は、企画書を書くための準備をお伝えします。企画の内容を整理し、伝えたい内容が理解できる企画書作りの元を作ります。今から書く方、これから書く方に参考になれば嬉しいです。準備として考えて頂く内容をリストアップしました。企画書を書く前に必ずチェックしましょう。
- 誰(ペルソナ)に向けた企画か?
- 企画の内容(具体的な内容)
- 発案の理由と目的
- 提出先
- 企画のタイトル
① 誰にむけた企画か?
例えばあなたが脚力アップの運動プログラムを考えたとします。その場合の対象は誰かと言うことです。脚力をアップしたい人はどの世代にもおられますが、あなたが考えた運動プログラムの対象となる年齢や性別・どのようなお悩みがある方が対象かを明確にしましょう。ここで挙げた”誰か”(ペルソナ)によって、実施する時間帯や曜日・実行時間などが決まってきますので、よく考えて決めましょう。
② 企画の内容
具体的な内容を指します。先に挙げた”お悩みをお持ちの方”(ペルソナ)に対してどのように解決するのかを書きます。例えば、脚力をアップしたい高齢者に対して60分間・安全且つ効率的な方法を使って、下肢筋群の強化エクササイズを集中して行う有料クラス。具体的に時間の構成・どのような方法・期間(効果を出すための期間)・このレッスンを受講した場合の期待する結果(参加者のビフォー・アフター)などを明確にします。ここでは見てくださる方があなたの企画内容をどれだけイメージできるか?ということがポイントになりますので、分かり易く伝えられるように考えましょう。
③ 発案の理由と目的
なぜこの企画を考えたのか?つまり、この有料レッスンを考えた理由のことです。例えば、お客様から脚力が落ちた
、脚力を上げたいという人が多いが、現状ではそのニーズに応えるクラスがない。もしくは高齢者に特化したクラスがなく、現状では高齢者が参加できるクラスがないなど、理由を明確にします。
この企画の目的として何が出来るのかということを書きます。例えば、脚力アップしたい高齢者のクラスを提供できる。顧客満足度をアップ出来る。この項目は提出先によっても変化のある項目でもあります。スポーツクラブでは有料にすることで売り上げに寄与出来るということも目的になりますし、公共の施設だと、地域の高齢者の健康寿命延伸に寄与出来るということも大きな目的になります。
理由と目的が明確になるとその企画の必要性が見えてきます。企画の提出先にとって必要性が高ければ高いほど、その企画は相手にとって求めるものになります。つまり企画が通りやすいです。採択されるか否かを決めるポイントになるので、しっかりと書きましょう。また色々な観点から企画のメリット・デメリットを考察し、アピールできるようにしましょう。
④ 企画の提出先
あなたはこの企画を考えたときに、どこで実行するのか?イメージした場所は今から出そうとする提出先でしょうか?あなたの企画案(レッスン・講座)を求める顧客はそこにいますか?あなたがスポーツクラブに出そうとしている企画は、もしかしたら公共の施設が求めているものかも知れませんし、その逆もあります。施設の規模・場所・通われている人々によって求めるものが変わります。
⑤ 企画のタイトル
タイトルはあなたの企画書の顔です。一目見て「見てみたい!」「これは何だろう?」と見た人の興味を引くもの、もしくはすぐ理解できるものが良いです。もしあなたがレッスンを提案しようとするのであれば、レッスンの名前でもいいですし、企画案自体の名前でも構いません。またレッスンの名前は、対象者によって名前の付け方も変えた方が良いでしょう。例えば、若年層(20代)に向けた内容ならスタイリッシュでかっこいい名前が良いかも知れませんが、高齢者に向けたものであれば、分かり易い名前が良いでしょう。名前一つでも参加者の集客が変化するのでよく考えましょう。
まとめ
今回はポイントになる5つを挙げました。このほかに企画のスケジュール・収支案などを含めるのも良いです。先ずは先に挙げた5つがしっかりと作成できているのかを確認しましょう。これらが出来ていないと企画書が書けません。次回のどこかで”書き方”をお知らせしようと思っています。やる気を起こして、企画書を書いてみませんか?