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指導者向け

高齢者運動の味変……鍵は?

運動指導者のこれからを応援する、池田扶実子です。

今日は高齢者に必要な運動とは?について書いてみます。

現在の運動施設などで行われている高齢者向きとされる運動は、ヨガ、ピラティス、ストレッチや、自体重での筋トレ、そして体操のようなエアロビクス?、そして機能改善系のクラスです。

私が思うには、今は運動施設側がこんなものかな?という感じで、クラスの編成をしているように思います。

だから、コレなら出来るかな?感覚で、マットを使うクラスを中心に選ばれているように感じています。

こんなものかな?出来るかな?……このような状態では、なかなかマッチングしません。そもそもそのクラスのペルソナ(対象)が曖昧だからです。

指導者側が、高齢者向きと定義しているのは、機能改善系クラスくらいで、残りは高齢者の方々が、私でも参加できると思うものを選んだ結果……先に挙げたクラスが選ばれているのでは無いでしょうか?

では実際にはどのような運動が必要なのでしょうか?

心肺機能を維持、増進する「有酸素運動」と、弱化した筋肉を強化するトレーニング、それに固まった筋肉をほぐすためのストレッチ(筋膜リリース)や、ファンクショナルな関節運動です。

では、優先順位は?と言うと……

一般的にトレーニングの優先順位は、
ストレッチ→関節運動→筋トレ、有酸素運動となっています。

動かせる体があってこその運動ということでしょうか?

しかし高齢者の体は、健康な一般成人と比べること自体に無理がありますよね?

元に戻すことの出来ない関節の障害、循環器系の機能の問題など、数えればキリがありません。

ここでは、運動施設に来ることが出来る高齢者を対象に考えてみます。

実際のトレーニングの効果・効率はそのトレーニングに集中してこそ、100%の効果が出ます。例えば、運動全てをレジスタンスに集中させると、その効果は100%出ると言われています。

ですが、有酸素運動を平行して行うことで、その効果は半減すると言われています。つまり、レジスタンス運動・有酸素運動の効果は50%と言うことになります。

なので、壮年期までの方で筋肉をつけたいのであれば、筋トレに集中する。循環器の改善や効果を期待したいのなら、有酸素に集中した方が良いと言うわけです。

では、高齢者も?という疑問に駆られるのではないでしょうか?

確かに何もリスクのない高齢者なら、同じことが言えるかも知れませんが、そのような方は皆無に等しいですね。

なので、出来ればバラエティ豊かに色々な運動を行う方が効果的かも知れないと、私は感じています。

高齢者のメンタルは「出来る・出来ない」に対しては「ガラスの心臓」です。できないことがあると、奮起してがんばろうとする人よりも、無理かなぁ?と感じてしまう方が多いように思います。

あなたの考えはどうでしょうか?

なので、あなたが担当するクラスがもし「音楽に合わせた運動(エアロ、体操)」なら、少しレジスタンスの要素を入れる、レジスタンスのクラスなら、動きながら出来るレジスタンスを考えてみる。

と言うように、クラスの主目的に違う要素を少しだけプラスしてみると、バラエティ豊かになります。またそれがきっかけで、他のクラスに参加してもらえるようになったりすることもあります。

また同時に、何故この運動(動き)を行うのかを説明すると、もっとやる気になると思います。

常に自身の身体に対して「不安」を持っているのが高齢者です。自信を持って頂くことこそが「継続」の鍵です。

そのためにも色んなアプローチを持つことが重要です。と言うことで、3月の7日(火)にこのブログを読んで頂いた方を対象に、無料セミナー開きます。

申し込みなどは、このサイトのお知らせに来週出します。お楽しみに……

あとがき

今回のセミナーは、高齢者のレジスタンス運動のバリエーションや、何故必要なのかをお話しします。

父の一周忌が来月……あっという間に1年です。私も、本気で取り組むことがあり、今後はもっと精力的に動きます。

これからも宜しくお願いします。一緒に進んでいきましょうね。

さぁ、また一週間が始まります!がんばりましょう(^^)/

ABOUT ME
池田 扶実子
運動指導者でありながら、身体を動かすことよりも考えることが好き。やりたいことを形にすることが大好き。 運動指導者として35年以上・教育者として30年、ここまでがむしゃらにやってきました。 仕事を終えるその日まで、指導者の働き方改革と人々の健康を発信し、応援し続けます。