快適に動ける体づくりのお手伝いをする、平田智子です。
子供の頃よく食べていたスイカ。
今は食べる機会が少なくなりました。酷暑を乗り越えるには運動も大切ですが、食べる物もとても大切だと痛感します。
今はどの季節でも果物や野菜など手に入れやすくなりましたが、やはり季節のものを食べるということは意味があります。今回は、夏の定番のスイカについてお伝えします。
スイカは90%以上が水分で、カリウムなどのミネラルやビタミンB₁ 、ビタミンB₂、ビタミンC、体内の余分なナトリウムを排泄するカリウムを多く含んでいます。
さらに尿を生成するシトルリンとアルギニンというアミノ酸も含むので、利尿作用が期待できます。
果肉が赤いものにはリコピンも含まれます。
その豊富に含まれている「シトルリン」。
シトルリンには、血流を改善する働きがあり、むくみや冷えの改善、新陳代謝の向上が期待できる注目の栄養素なのです。
シトルリンというアミノ酸は、体に入ると皮膚表面の血管を広げて血行をよくし、皮膚から熱を逃がしてくれます。涼しさを持続させたいならスイカを食べるのがよいでしょう。
低温で甘みが増す性質があるので、できるだけ冷やして食べる方がおすすめです。
しかし、食べ過ぎは体を冷やしてしまう原因にもなりますので、おおよそ200g二切れ程度を目安とします。カロリーは100gあたり37kcalとされているのでダイエットが気になる方にとって魅力的でもあります。
「暑いから冷たいものを食べたい!でもお腹の贅肉が気になる」という方も、アイスクリーム製品などと比べてスイカの方が罪悪感なく食べる事ができるのではないでしょうか。
また甘さを引き立たせるために、スイカに塩をふって食べる方もいらっしゃいます。スイカに含まれる水分・ミネラルと、塩に含まれるナトリウムを同時に摂れるため、スポーツドリンクとほぼ同じような成分になるといわれています。
特に大量の汗をかくと水分とともにミネラルも体の外へと出ていってしまいます。そんな暑い夏の水分補給にぴったりですね。
スイカはあまり食べないという方も、たまにはスイカを食べて、暑い時期の体の機能アップにいかがでしょうか。